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【シューズレビュー】Adidas Adizero SL2

Doktor Nakano (@DoktorNakano)です。

2024年6月に発売されて、遅らせながら2024年11月に購入したAdidasのAdizero SL2(アディゼロ SL2)のシューズレビューをしていきます。

以下のスポーツショップからも購入可能です。

Adizero SL2のスペック

Adizero SL2は、「日本人ランナーに最高のフィット感を提供する」をコンセプトに、Adidasがランナーに向けてレースからトレーニングまで向けて開発したランニングシューズシリーズであるAdizeroの中でデイリートレーナーとして発売されたADIZERO SLの2代目として約2年経ってメジャーアップデートされて発売されました。人気を博した初代Adizero SLと同じデイリートレーナーという位置づけは変わらないものの非常に大幅なアップデートがされています。移動用、ジョギング、テンポ走など普段履きから、シリアスランナーのトレーニングでも、はたまた6~8分/kmくらいのスピードのファンラン、ビギナーの方にはレースにもでも使用できる万能シューズです。

ADIZERO SL2のスペックです。

ADIZERO SL2の基本スペック

  • 重さ:約212g (26.0cm), [公式:約232g (27cm)]
  • ドロップ:10 mm(ヒール:36 mm/前足部:26 mm)
  • エンジニアードモノメッシュ
  • ミッドソール:LIGHTSTRIKE2 EVA & LIGHTSTRIKE PRO
  • アディウェアラバー
  • 用途:ジョグ〜レース
  • カラーバリエーション:レディース 4色、メンズ 4色
  • 価格:¥14,300(税込)

前作に続き、デイリートレーナーモデルと言われるシューズの中では軽いのが特徴だと思います。

前作よりもミッドーソールはかかとで3mm、前足部で1.5mm増えており、厚底の部類に入ってきているにもかかわらず前作よりも軽量になっているのも特徴です。

また、ADIOS Pro 3やTakumisen 9や10などのエリートモデルでも採用されている軽量かつ反発弾性に優れたAdidasの最上位ミッドソールであるRIGHTSTRIKE PROが今回はつま先からかかとまで全面に埋め込まれていおり、スピードを出した時のどこで着地しても反発を感じるのも大きな特徴です。

このミッドソールの特徴によりジョグ、テンポ走、インターバル、レースまで幅広いシーンに対応できるモデルとなっています。

よく比較されるNike Pegusus 40は同じ25.5cmで260gですので、履いてすぐに軽さがわかると思います。

私はAmazonで、11,000円ほどで購入しました。今は更に安くなって10,000円前後で購入できます。

スペックが大幅アップデートされてかつ昨今のインフレの中、2年前の前作と同じ14,300円というのは市民ランナーにとってはありがたいですし、これだけで購入必至な一足は間違いないと思います。

左右で少し重さの差がありますが、私が購入したサイズ26.0cmで約212gです。

200g前後や200gを切るレーシングシューズに近いくらい非常に軽いシューズであることがわかります。

全落のAdizero SLとAdizero SL2のスペック比較をしておきます。

Adizero SL Adizero SL2
アッパー エンジニアードメッシュ エンジニアードモノメッシュ
ミッドソール LIGHTSTRIKE EVA & LIGHTSTRIKE PRO(前足部) LIGHTSTRIKE2 EVA & LIGHTSTRIKE PRO(全面)
アウトソール アディウェアラバー アディウェアラバー
重さ 230g 212g
ドロップ 8.5 mm(ヒール:33 mm/前足部:24.5 mm) 10 mm(ヒール:36 mm/前足部:26 mm)
用途 ジョグ〜レース ジョグ〜レース
価格(定価) ¥14,300 ¥14,300

【Adizero SLのソール構造】

引用:Adidas HP

【Adizero SL2のソール構造】

「【アディダス】最新作「ADIZERO SL 2」が登場!より軽く、より反発が高まった注目の一足をシューズアドバイザーが解説」の画像

引用:Adidas HP

LIGHTSTRIKE PROが全面に使用されているのがわかります。

サイズ感

私の足の実測が25cmで、基本となるサイズは25.5〜26cmです。

Adizero SL2では26.0cmを履いています。

前作のSLでは25.5cmを買って少し小さかったため、履き心地が良くなく本来の性能を堪能できませんでした。

その点も踏まえて今回は試し履きをしたうえで26.0cmにしました。

ですので、Adizero SLを持っている方は同じサイズ感でSL2を履けると思います。

参考に、私の他のメーカーのシューズでは下記のサイズを履いています。

  • NikeのFreeRun 5.0:25.5cm
  • On Cloudflow3:25.5cm
  • Hoka BONDAI 8:26.0cm

参考になれば幸いです。ただ実際にお店に行かれて試し履きをされることをおすすめします。

 

Doktor Nakanoの使用用途

私は主に以下の用途で使用しています。

  • ジョギング
  • ペース走(私の総力で最速:4:15~4:30)
  • ウインドスプリント

Adizero SL2は主にジョギングに使用していますが、LIGHTSTRIKE PROが全面に埋め込まれていることでジョグ以上にペース走やインターバルにも使用できる性能があると感じます。

ちなみに私の総力(フルマラソンPB:3時間38分台)ではインターバルトレーニングは普段行わないのですが、ウインドスプリント(6~7割の100mくらいのダッシュ)は行います。

 

満足度・走り心地

40kmほど、3分50秒/km~6分/km走った状態での満足度です。

(5.0 / 5.0)

まず、履いて立った瞬間に不思議と前足部分が薄くて接地を感じました。

走ってみると他のレビューにある通りかかとからつま先までどこで地面を突いてもLIGHTSTRIKE PROの反発を感じます。

また、LIGHTSTRIKE 2.0が1.0のときよりもソフトで少しモッチとした仕様になったのも私の好みな感覚です。

前作のSLのLIGHTSTRIKEは少し硬い感じがして安定感は感じず、硬さのために逆にグラグラする感じがしました。

色々とスピードで走ってみたところ、3分/km台でも十分対応できる性能があり、4分/km台で走るのが一番LIGHTSTRIKE PROの反発感を味わえると個人的には思いました。

もちろん、5~6分/km台でもLIGHTSTRIKE 2.0の安定感とモチッと感が味わえますので、非常に広範囲なスピード域に対応できる万能シューズになっています。

逆にいいますと、LIGHTSTRIKE PROが全面に入っているため、6~7分/km台だと反発を感じすぎたり、自分の思うスピードよりも早く走らされているように感じ、6~7分/km台でジョグした場合に自分でコントロールできていない感覚があります。また、体重が70~80kgなど重めの方やランニングを始めたばかりの方には、LIGHTSTRIKEの2.0の柔らかさにより安定感や安心感は感じないかもしれません。

ですので、前作のSLやNikeのPegasus40比べると比較的走力が高い人(サブ4以上)向けに設計されているように感じました。

唯一の改善点は、前作と同様にシューレースが少し短いと感じます。

私はどのシューズもエクストラホールまで紐を通すのですが、その場合だと写真のように紐が短いです。

写真では余裕があるようにみえるかもしれませんが先端から紐を寄せてきて結んでいる状態になります。

 

Adizero SL2の外観

実際にAdizero SL2を見ていきたいと思います。

外箱

Adizeroシリーズの箱は黒に統一していてかっこいいです。

デザイン

各パーツごとの詳細を見ていきます。

アッパー

エンジニアードモノメッシュアッパーになったことで、前作と比べてナイロン感が強い仕上がりになっています。

前作は布に近い素材でした。

 

ミッドソール

【左足:外側】

【左足:内側】

ミッドソールの真ん中には"LIGHTSTRIKE PRO"の文字がプリントされたLIGHTSTRIKE PROが見えます。

履き口・シュータン

次に履き口とシュータンです。

デイリートレーナーにふさわしく踵周りも厚みがありクッション性がある作りとなっています。

前作よりもより包まれているフィット感があり、長く履いても足首周りは痛くなりません。

他のレビューでも言われえいるように、アッパーやヒール周りに比べて、シュータン部分の作りが少し薄くかつ短めですが、履いていて紐の締付けで痛くなるなど不具合はないので及第点でしょうか。

インソールには”ADIZERO”の文字がプリントされ、穴も空いておりインソールにおいても軽量化を図られています。

前作はインソールが取れたのですが、ADIZERO SL2ではインソールは取れない仕様に変わっています。

ヒールカウンター

基本的には左右対称の構造で、かかとは固いサポートが入っており左右にテーピングのように補強がされていますのでしっかりとかかとをホールドしてくれます。

アウトソールはかかとの外側がはじめからカットされた構造でここでも軽量化とスムーズな足の運びの設計がされています。

アウトソール

アウトソールはデイリートレーナー用途ということもあり全面にラバーソールが貼られています。

前作のSL1同様のアディウェアラバーが採用されていますが、前作と違い細い線の配置パターンやそもそものラバーが貼られている面積などの変更が行われています。

また、全体的に底の面積が少し広くなっているとも思われます。

また、SL1ではかかとに1ヶ所の穴が空いていましたが、今作では前足部に3ヶ所とかかと部分に1ヶ所の楕円の穴が開けられておりLIGHTSTRIKE PROが底から見えるデザインとなっています。

機能性があるのか不明ですが少なくとも軽量化には寄与していると思われます。

 

前作ADIZERO SLのアウトソール

引用:Adidas HP

耐久性

まだ40kmほどしか走っていませんのでこれから耐久性については見ていきたいと思いますが、前作と同様のソールが使用されていますので、耐久性は高い作りになっていると思います。

前作ではソールの減りやクッションの感覚の低下から700km履いた時点で引退させました。

参考【耐久性レビュー】Adidas ADIZERO SL, 700km

Doktor Nakano (@DoktorNakano)です。 2022年12月に購入したAdidasのADIZERO SL(アディゼロ SL)で走った距離が700kmを突破したので耐久性レビューを ...

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ADIZERO SL2も距離としては600~700kmの耐久性を期待したいと思います。

今作はLIGHTSTRIKE PROが全面に使用されていますので、クッショニングの低下に注視したいと思います。

今後100kmごとの耐久性レビューをしていきたいと思います。

総評

ADIZERO SL2のシューズレビューをしてきました。

前作からの大幅アップデートがされて、個人的にはクッショニングの好みと幅広い用途に使えて非常に満足のいくランニングシューズとなっています。

一方前作とは感触が大きく変わっており、少し中級〜上級者向けの仕様になっているとも感じますので、ランニングを始められた方にとっては慎重に選ばれたほうがいいシューズになっているかもしれません。ただ、レースシューズと同じLIGHTSTRIKE PROのポンポン弾む感覚を味わいたい、短い距離だけスピードを上げて走りたいという目的や用途では非常にランニングが楽しくなるシューズだと思います。

決して安くはないですが、デイリートレーナー向けシューズで最上位のミッドソールであるLIGHTSTRIKE PROが全面に使用されてこの価格はAdidasの企業努力に感服いたします。

Amazonなどのネットショッピングでは低下より20~30%割引きで購入できるようになっていますので、ご興味ある方はぜひ試していただきたいシューズになります。

以下のスポーツショップからも購入可能です。

Doktor Nakano

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  • この記事を書いた人

Doktor Nakano

島根県産まれ。 東大大学院で博士号を取得。スウェーデン・アメリカへ研究留学後、製薬企業にて開発業務に従事中。 東大大学院入学・ビジネス・本レビュー・ランニング・マラソンを中心に情報を発信しています。マラソンPB:3時間38分33秒(ネットタイム、2023大坂・淀川市民マラソン)

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