シューズ・ギアレビュー マラソン・ランニング

【耐久性レビュー】Nike PEGASUS 40, 600km

2024年12月27日

Doktor Nakano (@DoktorNakano)です。

2023年10月に購入したNIkeのPEGASUS 40(ペガサス 40)で走った距離が600kmを突破したので耐久性レビューをしていきます。

結論としては、シュータン内側の擦れやアウトソールラバーの削れは進んできましたが、まだまだ100~200 kmは走れる耐久性はあると思います。

以下のスポーツショップからも購入可能です。

PEGASUS 40のスペック

PEGASUS 40はNikeの定番のデイリートレーナーシューズ.途中廃盤期間がありつつも40第目となるNIkeのランニングシューズの中の古株かつロングセラーモデルです。移動用、ジョギング、テンポ走など普段履きからトレーニングでも、はたまたレースまでも使用できる万能シューズです。

FSランニング・シューズアドバイザーの藤原さんも、無人島に持っていくとしたらこのPEGASUSを持っていかれるとコメントされているほどランニングシューズのなかで王道の一足となります。

PEGASUS 40のスペックです。

PEGASUS 40の基本スペック

  • 重さ:約260g (25.5cm)
  • ドロップ:10 mm
  • 用途:デイリートレーナー〜レース
  • 価格:¥16,500(税込)or 各プレミアムバージョン:¥17,600(税込)

Nikeアウトレットで9,999円で売っていた物を買いました。さらにNikeメンバー会員であれば、10%オフとなり約半額の8,999円で購入できました。

シューズレビューは別の記事で紹介しています。

関連記事【シューズレビュー】Nike PEGASUS 40

Doktor Nakano (@DoktorNakano)です。 2023年4月に発売されて、遅らせながら2023年10月に購入したNIkeのPEGASUS 40(ペガサス40)のシューズレビューをし ...

続きを見る

 

サイズ感

私の足の実測が25cmで、基本となるサイズは25.5〜26cmです。

PEGASUS 40では25.5cmを履いています。

NIkeは少し数字よりも小さいイメージだったのですが、PEGASUS 40は少し大きく感じ、25.5cm or 26.0cmで迷いましたが、26.0cmでは大きいすぎると感じ25.5cmにしました。

実際に25.5cmでもまだ親指0.5~1分は余裕があります。

同じNikeのFreeRun 5.0でも25.5cmです。

他のメーカーのシューズではOn Cloudflow3では25.5cm、 Hoka BONDAI 8では26.0cmを履いています。

参考になれば幸いです。ただ実際にお店に行かれて試し履きをされることをおすすめします。

 

Doktor Nakanoの使用用途

私は主に以下の用途で使用しています。

  • ジョギング
  • ペース走(私の総力で最速:4:20~4:30)
  • 30km走
  • レースシューズ(フルマラソン)

Pegusus 40はNikeの中ではど真ん中のジョギングシューズに位置づけられていますので、Nikeの提示している用途どおりに主にはジョギングに使用しています。

エアズームユニットがつま先と踵にあることでクッショニングがあり、気持ちよくランニングできます。

ちなみに私の総力(フルマラソンPB:3時間38分台)のわたしはインターバルトレーニングは普段行わないのですが、ウインドスプリント(6~7割の100mくらいのダッシュ)は行います。

もっぱら家の周りのアスファルトやブロックが敷かれた歩道を走っています。

一方、まだ当時レースシューズを持っていなかったということもありますが、このPegusus40で大阪・淀川市民マラソン2023と大阪マラソン2024の2大会を完走しています。

それぞれのタイムは以下の通りです。

  • 大阪・淀川市民マラソン(2023):3時間38分33秒(ネットタイム)
  • 大阪マラソン 2024:3時間51分05秒(ネットタイム)

最近は30km走でも使用しましたが、レースに使用しているくらいですので長い距離でも全く問題なく走れています。後半疲れてくるとヒールストライク気味になりますが、かかと部分にもAirZoomが入っていますのでダメージが軽減されます。

何と言っても自分でスピードを調整できますので、ゆっくりでもスピードを上げたいときでも4分台/kmのスピードであればストレスなく反応してくれるのがいい点だと思います。

改めてデイリートレーナーですが、サブ4ランナーとしてはレースデーシューズとしても十分な性能だと思います。場合によってはサブ3.5ランナーでも使用できるシューズだと思います。まさにど真ん中のシューズですので用途のカバー範囲は広いシューズだと思います。

流行りのカーボンプレート入りシューズも種類が増え、サブ4やサブ3.5の初心者向けカーボンプレートシューズも出て来てはいますが、カーボンの硬さや反発が苦手という方にはカーボンがなくエアズームユニットが搭載された適度なクッショニングと適度な反発のPegasus40は十分レースにも使えると感じています。

 

満足度

Pegusus 40で600km走った時点での満足度です。

(4.5 / 5.0)

100km〜400km時点での耐久性レビューと評価は変わっていません。

初めて履いて走ってからまず感じたのは安心感です。スタビリティモデルではないので安定性重視ではなくニュートラルシューズですが、なんとも言えない安心感があり安心していつまでもジョギングできそうな感覚があります。

300kmを超えてきて、ミッドソールのリアクトフォームのムチッとした感覚が好きになっています。

実際に現時点のフルマラソンをこのPegusus 40で2回走っており、いずれもサブ4はできており、前述のとおり、サブ4~サブ3.5くらいのレースシューズとしても十分に活躍できます。

おそらく前後のZoomAirが安心感をもたらしてくれているのではないかと思います。

また、アウトソールも500 km程度走った状態でもまだあります。

星を0.5下げたのは少し重さを感じるためになります。

デイリートレーナーですので適切かもしれないのですが、ペース走をしたときに少し重さを感じて足に少し力を入れて回転させる必要がある感触があります。ジョギングでは全く気にならない重さです。

重さは安定感とのトレードオフですので、ペース走を行うときは別のシューズを履いてほしいというNikeの意図もあるかもしれないです。

 

Doktor Nakanoの基本情報

シューズの耐久性をレビューする上で、個人の体格や走力はシューズの耐久性に影響すると思いますので私の公開できる範囲での情報も参考情報として出しておきたい思います。

Doktor Nakanoの基本情報

  • 身長:166cm
  • 体重:56kg
  • マラソン PB:3時間38分33秒(ネットタイム、大阪・淀川市民マラソン、使用シューズ:NIke, PEGASUS 40)

 

600km時のPegusus 40の状態

実際に600km以上走った状態を見ていきたいと思います。

履いた総時間は55時間55分です。

アッパー

600km走っても、左右ともにアパーの親指部分、小指部分やシューレースホールなど含めてヤブレや裂けなどは全くない状態です。

ミッドソール

【左足:外側】

【左足:内側】

【右足:外側】

【右足:内側】

600km以上走っていますので、両足ともミッドソールのクッションは汚れはあり、"air zoom"の文字の下辺りのソールに削れが見られ、外側のかかと部分はちょうどクッションが潰れるところに汚れの線が見えます。

地面に近いかかと部分のミッドソールにはシワが大きくなっており、クッショニングのフィーリングは新品のときと比べると少しフォアフットあたりが以前よりも地面を感じるというかair zoomを感じるようにも思います。単純に自分の走力が上がってきていますので一歩の踏み込みが強くなっている可能性もあります。

両足ともサイドのアッパー部分も目立ったスレや破れはまだありません。

履き口・シュータン

次に履き口とシュータンです。

3, 4枚目の写真にあるように、シューホール内側のクッション部分が左右ともに擦れて破れてきていますが、全体的にはシュータンやかかと周りのクッションもまだ大きな破れはない状態です。

インソールも大きな破れはなくスウィッシュニコちゃんマークのプリント600 km走っても薄くなってきていないのは驚きです。

ヒールカウンター

ヒールカウンター部分も、汚れはありますが大きな削れやスレや破れはありません。

"rain or shine"の文字も全く消えていないです。

 

アウトソール

次はアウトソールです。

【左足:フォアフット部分】

【左足:ヒール部分】

【右足:フォアフット部分】

【右足:ヒール部分】

【使用前との比較】

600km走って来ていますので、さすがにアウトソールは左右ともにフォアフットの親指から小指にかけての指球の中心(横の白いラバーがない区切り線)あたり、かかとの外側、そしてつま先がある程度削れています。

特に小指のあたり(フォアフットに近い横ライン1本目の外側)はラバーの削れが進んで白いミッドソールに削れが出てきています。

その他のつま先や中足部からかかとの間にかけても削れてきています。

600kmすべてアスファルトやブロックの舗装された道路を走っており、フルマラソンも2度完走していますがまだ大丈夫だと思います。

グリップ力は感じますし、濡れた路面でも滑る感覚はありません。

さすがデイリートレーナーですので耐久性は十分にあると思われます。

私はミッドフットからフォアフット気味の着地ですので、今後さらにどのように削れていくか見ていきたいと思います。

 

総評

Pegusus 40の600km走った時点での耐久性レビューをしてきました。

シューズアドバイザーの藤原さんが、「無人島に持っていくシューズ」と言わせるほど絶大な信頼を得るだけのシリーズだけあり、安心感があります。

600km使ってきまして、やはり安心感があるシューズで、ミッドソールのムチッとした感じにやみつきになってきています。

特段軽いやポンポン弾むなどの特徴があるわけではないのですが、クセがなくニュートラスだからこそ多くの方に指示されランニングシューズ界で最長のロングセラーモデルなのだと感じます。

最近購入したAdizero SL2とも交互に履いており、Pegasus 40とは全く特徴が異なるため、今日は自分でスピードをコントロールしたいなと思いたいときにPegasus 40を履くようにしています。

関連記事【シューズレビュー】Adidas Adizero SL2

Doktor Nakano (@DoktorNakano)です。 2024年6月に発売されて、遅らせながら2024年11月に購入したAdidasのAdizero SL2(アディゼロ SL2)のシューズ ...

続きを見る

Adizero SL2ではLIGHTSTRIKE PROが入っているためポンポン弾み助力を感じたいときはいいのですが、自然と早く走らされる感覚があるため、ゆっくりジョグをして体調や気分次第でスピードを上げたいというときはPegasus 40が非常にマッチします。

その点でデイリートレーナーシューズとしては外せないシューズです。

まだ履けそうですので、700km~800kmくらいまでは耐久性をみて行けたらと思います。

以下のスポーツショップからも購入可能です。

またペガサスは41代目が販売されていますので、40からミッドソールなど一新したメジャーアップデートの最新のシューズを買ってもいいと思いますし、ペガサス40が低下より30%~50%お安くなっていますので、40を購入されてもジョギングシューズとして十分な性能があります。

Doktor Nakano

Sponsored Link

  • この記事を書いた人

Doktor Nakano

島根県産まれ。 東大大学院で博士号を取得。スウェーデン・アメリカへ研究留学後、製薬企業にて開発業務に従事中。 東大大学院入学・ビジネス・本レビュー・ランニング・マラソンを中心に情報を発信しています。マラソンPB:3時間38分33秒(ネットタイム、2023大坂・淀川市民マラソン)

-シューズ・ギアレビュー, マラソン・ランニング