この記事を書いた人
Doktor Nakano
成蹊大学から東京大学大学院農学生命科学研究科へ進学。
同研究科博士後期まで進学し博士号取得(農学博士)。
ポスドクとして海外留学後、日本に帰国しバイオベンチャーにて再生医薬品開発に従事中。
中堅私大から東大大学院へ進学できた私の試験対策や進学後の大学院生活についてお伝えいたします。
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私のブログが一人でも多くの方の夢や目標を叶える一助になれば幸いです。
東大をはじめ大学院入学についてご質問がある方は、ツイッター@DoktorNakanoまたはこちらよりお問い合わせください。
注意
本記事は、私Doktror Nakanoの経験と独自に調べた内容となっておりますことご了承ください。誤情報がないように最新の注意は払っておりますが、万が一記載内容から皆様が不利益を被られましも一切の責任は負えませんこと重ねてご了承ください。
読者の皆様の全てのケースに当てはまる内容ではないため、各位の状況に応じまして情報を調べて頂けますと幸いです。
こんな方におすすめ
- 東大大学院を目指している方。
- 東大大学院修士課程・博士課程を卒業したあとの進路を知りたい方。
東大大学院を目指している方の中には、以下のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
東大大学院生の進路は大手企業や大学の先生ばかり?
「東大大学院を卒業する人はみんな優秀だから、名前をよく聞く大手企業や、国家公務員や大学の先生になるひとばかりなの?」
と疑問を思われる人もいるかと思います。
結論から言うと、みなさんおイメージ通り、大手企業や農林水産省などの国家公務員、研究者や大学の先生になる人は多いです。
ただ、意外な進路に進む人もいますので、私自身の進路も含めて、先輩や同級生、後輩やその他の専攻の知り合いを含めて東大大学院卒業後の進路先をお伝えします。
修士課程卒業後の進路
まず、修士課程卒業時(正確には修了時)の進路をお伝えします。
私のときの同級生の場合を例にとると。
- 東大大学院博士課程進学 9名(東大学部内部生 2名)
- 就職 5名(東大学部内部生 3名)
となっており、6割以上が博士課程に進学しました。
私の前後の学年を見ても毎年半分程度の修士の学生は博士課程に進学します。
東大の学部生も半分は博士課程、半分は就職となっており、外部のほうが博士課程まで進学する割合が多いかもしれません。
私自身は、東大大学院に入学する前は、修士課程で卒業し、就職を考えていました。
ただ、修士課程に進学し、研究も楽しく・結果が中途半端な状態だでした。
また、大学院入試を苦労して入ったので、博士課程に進学できるのであれば、東大で博士号を取りたいと感じるようになりました。
私の同級生や先輩後輩を含めて修士課程で卒業した学生の就職先は
- 大手製薬会社の研究者
- 国家公務員(省庁)
などとなっています。
博士課程卒業後の進路
次に博士課程の卒業後の進路です。
私のときの例をとります。同級生9名の進路は以下のようになっています。
- 大手製薬会社研究員(武田製薬、アステラス、第一三共など)
- 大手消費財研究員(花王など)
- 化学メーカー
- 東大の博士研究員(ポスドク)
- 海外の大学の博士研究員(ポスドク)
- NPO法人
となっています。
ポスドク
ポスドクとは、Postdoctoral Researcher(博士研究員)の略称であり、博士号(ドクター)取得後に大学や研究機関、企業などで任期制の職についいる研究者をさす。
出典元:Wikipedia "博士研究員"
私Doktor Nakanoの進路先は、スウェーデンの大学のポスドクになります。
ポスドクになる人は、大学で教職員となったり研究機関で役職になったりという人も多いですが、私のようにポスドク期間を経て、企業へ就職する人もいます。
その他の学科の進路
ここではその他の東大農学部・東大大学院農学生命科学研究科のその他の学科や専攻の進路についても、私が知っている限りでご紹介します。
具体的には、私は東大獣医学専攻の研究室に所属していたため、東大農学部の獣医の学生や獣医の博士課程の先輩や後輩のことも見聞きしてきました。
また、その他の課外活動を通じてその他の専攻の学生の進路先も知っている範囲で紹介いたします。
具体的な進路先は以下になります。
主な進路先
- プライベートや東大付属動物病院の獣医師
- 東大のポスドク
- 日本の他の大学のポスドク
- 海外大学のポスドク
- 理化学研究所を始めとした独立行政法人機関のポスドク
- 農林水産省
- 特許庁
- 大手製薬会社の研究員・開発職(武田薬品工業、第一三共、アステラス、大日本住友製薬、帝人ファーマなど)
- 大手食品会社の研究員(味の素、カゴメ、キッコーマン、日本ハムなど)
- 大手消費財の研究員や総合職(花王、P&Gなど)
- 大手化学メーカーの研究員(東レなど)
- 大手総合商社(三菱商事など)
- 国立大学医学部編入(東京医科歯科大学、筑波大学、神戸大学、金沢大学など)
- シンクタンク
- コンサルティング会社
- IT会社
となっています。
これをみていただくと周りの方はそうそうたる所へ就職している人が多いかと思います。
もちろん全員が大手会社や省庁、研究者となるわではないですが、多いのは確かだと思います。
意外と思われるのは、医学部編入という進路があるかと思います。
医学部編入とは、大学の学部卒業をしている卒業生や社会人を対象として、医学部の2年制や3年生から編入できる制度です。
医学部でも1~2年生までは一般科目(英語や数学や理科)を学ぶ大学が多いため、医学の専門科目を学び始める2~3年生から入学できる制度を設けている大学が国立大学を中心にあります。
獣医の学生は基礎医学は動物もヒトも同じであるため、ヒトの医学の道へ進むヒトがほぼ毎年います。
獣医の学生の他にも、私が在籍していました専攻や東大の他学部からも医学部編入している学生が多くいました。
このことは東大に入って始めて知ったのですが、進路として非常に印象に残っています。
やはり、頭がいい人は医学を目指すんだなと思いました。
まとめ
東大大学院修士課程・博士課程や獣医学部や他の専攻の卒業後の進路を見てきました。
やはり、よく聞く会社や国家公務員、博士研究員などへ進む方が多いのは事実です。
これは、東大の学部生や大学院から入学した他大学生問わずです。
したがって、あなたがもし東大大学院に入学した際は紹介したような会社や研究者へなれる可能性は大いに秘めています。
ただし、ここでお伝えしたいのは、東大に入ったから自動的に大手企業などに就職できるわけでは無いということです。
東大大学院で研究を通して、自分から進んで何を考え何を発見したかを理論立てて話せるかなどが大切になります。
東大生は相対的に勉強ができるのは確かですが、そこにプラスで主体的に考えられ、理論的に物事を捉えられる力もどの進路にしても求められるということは気を止めてほしいと思います。
この記事が、東大大学院や他大学の大学院を考えているあなたに少しでも参考になれば幸いです。
あなたの将来を切り開いて行ってください。
Doktor Nakano (@DoktorNakano)